ネットワークスペシャリスト試験に合格したお話
はじめに
去年の12月の応用情報技術者試験に続きネットワークスペシャリスト試験に合格したのでそのお話です。
特に言うこともないのですが、せっかく合格したので何か書いておこうというアレです。
こいついっつも試験受けてんな
会場とか雰囲気とか
前回に引き続きつくばの国際会議場で受験しました。
国際会議場でのネットワークスペシャリスト試験は2つ部屋に分かれていたので正確なところはわかりませんが、少なくとも私が受験したほうの部屋では午前Ⅰを受験されている人は居ませんでした。 あの部屋の広さで午前Ⅰを自分一人で受験すると心が折れるかもしれません。
年齢層はというと応用情報と比べると若干年齢層が上がり、20代後半から30代の人が一番多かったと思います。 ちらほら学生っぽい方もいて、学生時代はこのような試験を受けようとすら思わなかった私からするとすごいなと素直に感心してました。
私はというと、会場で参考書を見てもそわそわして全く集中できないタイプなので、午前Ⅱが始まるまでイヤホンで音楽を聴きながらひたすらラムネをボリボリ食っている異常者と化していました。
アドバイス?
午後Ⅰ・Ⅱはいくつかある問題から解く問題を選択する形式ですが、悠長に悩んでいる暇はないのである程度スパっと決める必要があります。
そこで、私は問題選択の方針として不得手な分野を優先して回避するというのをあらかじめ決めていました。
私の得意不得意の傾向は証明書 > ルーティング > セキュリティ > マルチキャスト > VoIP >>> 無線という順なので、なるべく無線は避けるといった具合です。
また、個人的にはこういう試験を暗記で乗り切るのはちょっと違うかなと思っていますが、どのみち午後Ⅱとかいう暗記ではどうあがいても乗り切れない問題を解かないといけない事を考えると、少しでも午後問題の対策に勉強時間を割いたほうがいいと思います。 そのうえで午前Ⅱを安定感をもって突破するなら暗記してしまうのも手だと思います。
また、午後Ⅱ問題も過去数年分は何周かはしたほうがいいと思います。 これは問題と解答を覚えるというよりかは、問題文の日本語に慣れるという意味合いと、〇〇文字で述べよという記述に慣れるという意味合いがあります。
個人的には過去問は午前Ⅱは10分、午後Ⅰは30分、午後Ⅱは60分位で解けていたので、細かい時間しか取れない平日は午前Ⅱや午後Ⅰ、まとまった時間が取れる休日に午後Ⅱを解くようにすると時間を有効に使えると思います。
まぁ、結局は午後問題は自分が解きやすい問題が出ることを祈ることしかできないので、最終的には祈祷力が問われます。
試験の感想
午前Ⅱ
全体的な問題構成は例年通りといったところで、ざっくりと前半に計算問題、真ん中あたりにネットワークの知識を問う問題、後ろのほうに一般的なIT知識を問う問題構成となっていました。
計算問題は割と過去問からの出題が多かった気がします。 ですので、ある程度過去問をやりこんでいて計算問題の答えの数字を覚えている人は計算せずに答えられたのかなと思います。 特に答えが80になる例のアーランの問題は出題間隔的に出てもおかしくなかったので、予想が見事に的中して嬉しかった(?)です。
ただ、今回出ると予想していたOSコマンドインジェクションが出題されなかったので、次回は出ると思います。
午後Ⅰ
- ルータの更新(BGPとOSPF、VRRP)
- ネットワークの改善(NATとHTTP/2・HTTP/3・QUIC)
- セキュアWebゲートウェイ(パケットフィルタリングとルーティング、証明書)
午後Ⅰは1と3を選びました。 というよりかは、2の図を見たときに「AP」という文字が飛び込んできて、とっさに「無線やんけ」と早とちりして回避した結果1と3になったという感じです。
解いた感想としては1と3はよくある午後Ⅰ問題です。
特にBGPとOSPFは近年よく出てきていたので、今年も出てくると予想していました。 ただ、こうも頻出されると来年は傾向を変えてくるんじゃないかと疑いたくもなりますね。
午後Ⅱ
- 社内ネットワークのIPv6対応(IPv4・IPv6のデュアルスタック)
- IoTシステム(LPWA・CoAP・DTLS)
ついにIPv6が出題されてしまいました。
正直今年出てくるとは思っていなかったのですが、IPv6なんか良さそうだな程度の理由でラムダノートさんのプロフェッショナルIPv6を眺めていた時期があったので何とかなりました。
内容の難易度としてはグローバルユニキャストアドレスとリンクローカルアドレスがありますよとか、ルーターアドバタイズメントでプレフィックスを広告してSLAACでGUAを決定しますよという内容で、マニアックな内容ではないと思います。
今書いていて思いましたが、上記の文もわからない人が見たら「オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにします」に通ずるものを感じますね。
まぁ、「IPv6アドレスは〇〇ビットごとに:で区切る」の〇〇を答えよみたいな設問の下にIPv6アドレスの例が載っており、数えればわかるじゃんみたいな問題も出てきていました。
とはいえ、IPv4とはお作法が異なる世界なので、事前にある程度雰囲気を掴んでおかないと試験時間だけで何とかするのは厳しいと思います。
採点講評に『IPv6は普及が進んでいる技術なため、概要をしっかりと理解してほしい。』みたいなことを書かれると思うのと、今後は午後Ⅰに出題され始めると思うので概要だけでも掴んでおくといいと思います。
おわりに
IPv6アドレスを何度も手書きさせるのは正直やめてほしいッピ
おわり